おはようございます。目黒区の司法書士の増田朝子です。
開業当時、登記申請業務を行うために、業務用ソフトを導入するかで悩みました。
司法書士として初めて勤めた事務所では、リーガルの権を使っていて、その後開業直後まで長く勤めていた事務所では当初サムポロを、その後は司法くんを使用していました。
3つ業務用ソフトを使用しての私のあくまでも個人的な感想ですが、権は使いやすいが料金が高めで、司法くんは安いけど多少物足りず、サムポロは両社の中間位だったような気がします。
どちらにしろ、開業当時は収入の見込みもあまりなかったので、そもそも高額な業務用ソフト自体の導入に踏み切れませんでした。
ただ、業務用ソフトを使わないで申請をしたことがなかったので、法務省の登記供託オンライン申請システムを使って申請するのにものすごく不安がありました。
そこで、ずいぶん以前に開業している友人A(開業7年目)とB(開業3年目)に業務用ソフトの導入状況を尋ねたところ、なんと二人の回答は意外にも「入れていないよ~」でした。
二人とも、登記業務のみ行っている事務所ではなく、後見業務等バランスよくやっている事務所です。
これにはびっくりしましたが、実はオンライン申請システム自体が結構使えるということを全然知りませんでした。
業務用ソフトを利用していると分からないのですが、オンライン申請システム自体にも申請書のひな形のようなものが沢山入っています。
思った以上に使えることが分かり、開業3~4か月は業務用ソフトなしで頑張って(?)いました。
その後、二人で契約なら大幅割引という権のキャンペーンがあるのを友人Aが聞きつけて、丁度私も多少売り上げが上がってきたのと今後の業務拡大を願い(笑)、一緒に権を使うことにしました。
友人と二人で契約といっても、もちろん別々の事務所なので別契約ですが、使うシステムのグレードはそろえる必要はありました。
買い取りまでは決断できず、リースで5年契約にしました(なお、ケチって月5000円かかる保守契約は結びませんでしたが、全然問題ないです)。
こうしてまた業務用ソフトを使い始めたわけですが、管理面が行き届いていますし、登記申請も楽ちんで安心感はあります。
ただ絶対必要だったかというと正直よくわかりませんので、これから開業される方はとりあえず、オンライン申請システムから初めてみるのもいいかもしれません。