おはようございます。目黒区の司法書士・行政書士の増田朝子です。

 

とある登記簿に、以下のような贈与者・受贈者多数の贈与がされていました。

この場合の登記原因証明情報たる不動産贈与証書の記載例について考えてみました。

 

まず、複数の受贈者への贈与です。

Eという贈与者からABCDという受贈者への贈与が同時に行われていました。

登記の目的は普通に「所有権移転」、原因は「年月日贈与」、共有者は「持分4分の1 A、持分4分の1 B・・・」でした。

この場合の不動産贈与証書ですが、たとえば以下のようなものになるのではないかと思います。

 

不動産贈与証書

(贈与者)E
(受贈者)ABCD

1.Eは、ABC及びDに対し、後記不動産を各4分の1ずつ贈与し、ABC及びDはこれを受諾した。

2.・・・

(贈与者) E(署名捺印)
(受贈者) A(署名捺印)
(受贈者) B(署名捺印)
(受贈者) C(署名捺印)
(受贈者) D(署名捺印)

不動産の表示

所 在
地 番
地 目
地 積

 

次に複数の贈与者からの贈与の場合ですが、登記の目的は「ABC持分全部移転」、原因は「年月日贈与」所有者は「持分4分の3 D」でした。

この場合の不動産贈与証書は、たとえば以下のようになります。

 

不動産贈与証書

(贈与者)ABC
(受贈者)D

1.AB及びCは、本日、Dに対し、後記不動産に有する全ての持分を贈与し、Dはこれを受諾した。
2.・・・

(贈与者) A(署名捺印)
(贈与者) B(署名捺印)
(贈与者) C(署名捺印)
(受贈者) D(署名捺印)

不動産の表示

所 在
地 番
地 目
地 積
A持分4分の1、B持分 4分の1、C持分 4分の1

 

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