おはようございます。目黒区の司法書士・行政書士の増田朝子です。

 

秋めいて、お出かけしたくなる今日この頃ですが、この週末の2日間は御茶ノ水でカンヅメとなり、民事信託士検定のための研修を受けていました。

 

この研修は、民事信託士協会が主催する、年一回の民事信託士検定に合格するための研修です。

 

第5回を迎える今年の民事信託士検定は大人気で、定員も限られているため申込時点から必死でした。

検定の申込が済んだあとも、事前に基礎問題への回答や事例をもとにした民事信託の契約書作成などの課題がありました。

また、提出した民事信託契約書については再提出もあったりで(涙)、研修に至るまでの過程も大変でした。

 

今回の研修はというと、まる2日間かけて、講義だけでなく、事前提出の課題を題材にグループ討論もあるとのことでした。

グループ討議の時間は、結構長時間取られていました。

そこでの発言の内容は民事信託士検定の合否に影響するということで、、戦々恐々で臨みました。

 

グループ討議は、受講生が1グループ10名程度のいくつかのグループに分かれて行いました。

チューター2名の指導のもと、事前に個々の受講生が作成した信託契約書を題材に皆で事例の解決案を検討をします。

 

各受講生の契約書は事前に送られてきていたのですが、よくよく見てみると思っていた以上に、受講生の回答案はバラバラでした。

その内容について、皆で時間をかけて検討していくという作業をしていきます。

そうすると、色々書籍などを読んでも気が付かなかった民事信託のポイントが浮かび上がり、すっと腑に落ちていく気がしました。

 

今回面白かったのは、与えられた事例をよく検討すると、必ずしも民事信託(だけ)で解決は難しい事例であったこと、

また、民事信託士協会から事例とともに送られてきたサンプルのような民事信託の契約書があったのですが、これを安易に使って回答を作ると問題があるということでした。

 

正直、民事信託の契約書を一から作るのは大変なので、身近なサンプルがあればどうしてもそれを使いたくなります。

でも、自分自身で民事信託をよく理解せず、似た事例だからというだけで契約書を作ってしまうことは大変危険だということが分かりました。

また、民事信託は選択肢の一つではなるけれど万能の制度ではなく、場合によっては後見制度との併用・選択をよく考えるべきだということが分かりました。

 

三人寄れば文殊の知恵といいますが、本当にその通りです!

終わってみると。。。。講義がよかったのはもちろんですが、グループ討議が本当によかった、大変だったけど本当に受講してよかった!というのが感想です。

 

ところで、民事信託士研修はまだ続いていて、今回の研修を踏まえて、課題で会って契約書を再度見直し、10月下旬までに再提出したうえで、

これまでの提出課題、研修での討論内容など合わせて、年末までには民事信託士検定の合否が確定します。

 

もちろん、合格していて欲しいです。

ただ、今回の研修を通じて、民事信託についてもっとよく考えて、勉強もしないといけないということがよく分かりました。

 

民事信託士検定は、ただお金を払って受講して講義を聞けば合格するようなものではありません。

課題の提出やら討論やら色々とやることが多くて本当に大変でしたが、民事信託をよく理解できたし、時間をかける甲斐が十分ある研修でした。

 

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