おはようございます。目黒区の司法書士の増田朝子です。
先週、所属する目黒支部主催、支部会員向けの第一回セミナーがありました。
セミナーは、不動産仲介会社を講師に迎え、不動産売却のケーススタディ等についてでした。
今回のセミナーでは、司法書士が成年後見人に就任し、成年被後見人所有の不動産の売却をする場合の事例が紹介されていました。
被後見人の生活費の捻出のため、または空き家対策のため等、後見業務で売主である被後見人の法定代理人として、被後見人所有の不動産を売却しなければならないことは多々あると思います。
ただ、不動産といっても、都内の居宅など売却しやすいものばかりではなく、地方の別荘地や山林など価値が乏しく単体では売却が難しい不動産もお持ちの場合があります。
そんな場合は、売りやすい不動産と抱き合わせで販売することを条件とすることも検討すべきとのことでした。
また、売却時には瑕疵担保責任を免責にする、境界非明示の引渡し、残置物の付きの現況有姿を条件化するなど。
どれも買取業者に売却する際の条件となると思いますが、売主の立場だったら確かに考えなければならないことについて、分かりやすく説明をいただきました。
さらに、借地権が含まれる場合の売買については、独自の問題である地主との間の交渉の方法やタイミングについても詳しく説明をいただきました。
とても興味深い内容でした。